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【レビュー】adidas adizero sub2

NIKE Vaporflyの陰に隠れいまいち陽の目を見ないadidas adizero sub2です。

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adizero sub2

 

元々adidasのsub2プロジェクトの一環で開発されたシューズですね。

軽量のアッパーに新開発のboost lightをソール全面に配したとにかく軽量なブーストシューズです。

 

ところが、adidasトップランナーで履いているランナーは少数です。

日本人だとTakumi senを使い、外国人であれば Japan4 (海外モデルは Adios4 )を履いているケースが多く、一部日本人トップランナーが履いているのを少し見かける程度だったりします。

これがこのシューズの欠点です。

boostフォームを嫌うランナーは、Takumi senを使用してソールの硬さを保とうとします。

逆にクッションを重視したいランナーにとっては、軽さを重視しすぎてクッションが足りないと感じるのかもしれません。

そんな僕は後者のほうです。クッションが足りません。僕の場合は、フルはおろかハーフマラソンですら厳しい気がします。

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sub2 外側

adidas にしてはソールが薄い印象です。それでもTakumi senよりは厚底ですが。

これが曲者で、僕の場合クッションが吸収しきれてません。体重の軽いランナーなら大丈夫かもしれません。

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sub2 内側

屈曲点はかなり足首側な気がします。

ちなみにアッパーの補強は外側にみえる補強は内側の一か所のみ。あとは内側にのみ配してあります。補強も最低限ですが、NIKEほどないわけではありません。作りはしっかりしてます。

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sub2 ソール

ソールはadidasお得意のContinentalソール。ただし、ソールパターンはメッシュ状と独特で、最低限に配されているといったところです。

ソール素材の耐久性はあるのでしょうが、この構造からみると、長く履ける代物ではありません。

Torsion system がないのが気になるところです。反発性の向上やねじれの防止といった効果があり、Takumi sen やJapanにはついていますが、sub2にはついていません。

軽量化のためなのでしょうか。

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sub2 アッパー

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sub2 アッパー拡大

構造自体はシンプルですが強度のあるアッパーです。ヒールカップが若干低く、ホールド感に乏しい気がしますが、フィット感に優れるadidasの定評のあるヒールですので、問題はあまりないと思います。

 

履いてみた感想ですが、最初は昨年の9月にあった2.6kmのスプリントレースに使用し、スピードレンジが高い場面ではいい反発がもらえることを確認。好感触でした。(キロ4分ペース程度)

しかし、昨年の新潟シティマラソンで使用したところ、序盤は良かったものの、中盤に脱水症状で失速してからが良くありませんでした。キロ5分を超えたあたりで急激にシューズのクッション性も反発性も失われ、ただ硬いシューズになりました。

おそらくサブ3より速いペースに照準を合わせてチューニングされていると思います。

これより遅いとただただしんどいだけです。

Japanシリーズのように2時間台の世界記録からサブ4までといった懐の深さはありません。実に硬派というか、履くランナーを選びます。

 

そのため、僕は10km以下のレースでしか今のところ履ける気がしません。ハーフマラソンですら躊躇します。

僕にとっては宝の持ち腐れ…な気がしてなりません。

これを堂々と履けるようなランナーになりたいものです。