【参戦記】越後カントリートレイル51.5km
6月16日、越後カントリートレイルに参戦してきました。
このレースは、エイドサポートやコース上の応援、前夜祭などが地域を上げた歓迎をしてくれます。昨年から今年にかけてトレラン誌にレポートが挙げられたこともあり、人気のレースとなりました。今年は定員一杯となりました。
当日は雨時々曇り。残念ながら天候に恵まれませんでした。このために40kmすぎに八石山というコース最高峰に行くルートがキャンセルとなりました。ロープを使いすれ違う区間であるためにキャンセルは賢明だったと思います。このため1.5kmほどが短縮となり、53km→51.5kmのレースとなりました。
スタートは6時。参加者が多いことでスタート付近は人で溢れています。準備にバタついてしまい、並ぶのが遅くなりかなり後方からスタートすることになりました。
そしてスタート。スタートし1kmすぎると登りを含む細いトレッキングルートを通ります。このため、登りになるとどこもかしこも大渋滞。なかなか前に進みません。このせいで予定よりだいぶ遅くなっています。
第1エイド通過が58分。早速18分の遅れです。おかげで以降この遅れを挽回することができませんでした。また、この渋滞からくる遅れのせいで、後方からの追い上げをすることになりますが、後々のトレイルで大変苦労することになります。
第2エイド通過は1時間58分。やはり遅れを取り戻せていません。
ここからトレイルはぐちゃぐちゃに荒れ始めてきます。また、雨風もだんだん強くなってきました。滑るトレイルと激しい風雨のおかげでだんだんとペースが下がってきました。
第3エイド通過は3時間32分。すでに30分遅れました。もうこのあたりから遅れの挽回は難しいと判断し始めました。タイムチャートを見ることは止めにしました。
第4エイド到着は4時間50分。ここで八石山がキャンセルになったとの連絡をスタッフから聞きました。ただ、八石山の山頂部分だけなのか、八石山全体なのかまでの情報は全くありません。
ここからのトレイルは嫌な予感がしていました。一昨年完走した際のこの区間のトレイルは晴れていても常に湿ったような柔らかいトレイルなので、この雨でぬかるんでいるのではないかと思ったからです。
実際、このトレイルが荒れていました。ある場所は前方を走っていたランナーが荒らし、つるつるに滑りやすく、またほかの場所はぬかるんで田んぼのようになっていました。
前方でスタートできなかった代償はここで出てしまいました。前方ならここまで荒れていなかったからです(実際前を走ったランナーからはそこまで荒れてなかったということでした)。
走ることはおろか、立って滑ることすらままならず、滑り台のように尻で滑るしか進めない状態です。更に片側は谷。落ちたらトレイルに復帰するのは困難です。そんなこんなで四苦八苦しながら時間をかけて1.5kmの田んぼトレイルを通過しました。
八石山ふもとの第5エイドに到着したのは6時間30分。50分遅れでした。(関門締め切りまで残り40分でした)
ここで、八石山は山頂へ行くピストン区間を通過せず、途中まで回るルートを通るとの連絡を受けました。八石山そのものがキャンセルになったと思い込んでしまっていたために、ここで動揺してしまいました。
また、このエイドで補給中に身体が急速に冷えてしまい、低体温症の症状が出始めてしまいました。慌ててシャツを着替えます。(念のため持ってきて正解でした)
身体が急速に冷えてしまったので進めるか不安でしたが、動けば何とかなるだろうと進むことにしました。この判断は正解でした。まだ症状は悪化していなかったので、動けば何とかなったからです。
しかしこの八石山はキツイ。ロープを使う急登続きでなかなか前に進めません。先に出たランナーがなかなか進めずに渋滞してしまってました。
更に下りはもっとキツイ。通常のトレイルなら何てことはないのですが、雨と前方のランナーによって荒らされたおかげで天然のウォータースライダーのようになっていました。
こうなると端の草木に捕まりながら下るか、尻をついて下るかのどちらかになります。もうここまでくるとトレランしてるのか、泥遊びに来てるのか、はたまたアドベンチャーをしてるのかわからなくなってきます。
何度か滑落しかけつつ、通常の倍の時間をかけて下りきりました。もう全身泥まみれです。第6エイドで水をかけて泥を落とします。その水が温かく感じているので、体温がかなり低下していたのでしょう。ちょっと危険な状態ですが、残りは8km。歩いてでも完走できる距離です。
身体が冷えて固まり、スピードが全く出せません。歩くようなスピードでゴールを目指します。もはやタイムはどうでもよく、とにかく完走できればOKという考えでした。
最後にロープ登りや荒れた下り区間もありましたが、何とかゴールです。
9時間38分24秒でした。目標より1時間40分も遅れました。
スタートの渋滞による遅れが尾を引いた感じです。もっと前方でスタートできていたら…と考えると後悔もしています。
ですが、2年越しに越後カントリートレイルを完走できたことが何よりもうれしいです。
この悪天候の中頑張っていたスタッフの方々や、雨具を着てまで応援してくれていた集落の住民の方々には感謝の念しかありません。おかげ様で完走できました。
次戦はトレイルランナーズカップ新潟13kmです。2年前に3位になっている相性のいい大会です。このレースは雨が降ってくれたほうがコンディションが良くなります。
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